【在宅医療】肺がん終末期を支えるケア製品

寒さ対策:デロンギのオイルヒーター

キレイな空気を保ちながら
ほんわか、自然な温かさを
キープしてくれる
デロンギのオイルヒーター。

寒い夜も
やさしく父を守ってくれて
大変助かっています。

気になる電気代は
次のとおり。

床ずれの皮膚ケア:コルレックス CORREX、天然スプレー

【床ずれ・褥瘡(じょくそう)】
父は、10月10日ごろから
尾てい骨のところに
3センチくらいの床ずれが
できてしまった。

さっそくベッドのマットを
エアマットの良いものに
グレードアップしていただく。

床ずれの傷は
体圧の集中によって
発症するので
その圧を分散できるタイプの
マットレスとなった。

傷の治りには
時間がかかる。

傷口を清潔に保つため
抗菌・殺菌・細胞再生の効用がある
エッセンシャルオイルの
天然スプレー(※)で消毒し、
そのあと
コルレックス(CORREX)
天然由来成分を含む
ジェル状クリームを塗る。

傷口に触れる部分には
天然コットンの
おりものシートでカバーした。
(肌にやさしく、
紙パンツにもうまく固定でき
傷口の体液も吸収してくれる)

《天然スプレーのレシピ》

  • フランキンセンス 4滴
  • ラベンダー 4滴 
  • ティーツリー 2滴
  • オンガード 2滴
  • 精製水 350ml をファインミストスプレーボトルに入れ、上記のエッセンシャルオイルを加え、よく振ってからご使用ください。

局所浮腫(むくみ)&痛み対策:ディープブルー、ウィンターグリーン、コパイバ

10月26日(木)父の容態が急変した。
朝起きたら、
右腕の上腕部から指先まで
まるでポパイのように
パンパンにむくみ上がっていた。

アロマタッチ®️
8種類のエッセンシャルオイルを
順番にやさしく撫でるように
手のひら→ひじ→脇へ
腕全体に塗布していく。
(決して強く押したり、
力を入れてマッサージしないように注意)

その後4時間経っても
改善しなかったので
もう一度、
上記の8種類のオイルを
順番に塗布した。

さらに
4時間経ったころ、
ようやく皮膚のシワやたるみが
見えて出てきた。
まだ、ひじの内側と
上腕部分にある
ボコっとかたまりのような
むくみが取れない。

うでの動きも
依然として悪いので
ーーーーーーーーーー
ディープブルーラブ(クリーム)
ウィンターグリーン
コパイバ
ーーーーーーーーーー
をココナッツオイルと混ぜて
全体にやさしく塗った。

寝る前にも
同様のブレンドクリームを
やさしく塗布。
手からエネルギーを送る。

翌朝には
いつもの腕に戻っていた。
左腕と同じ太さになっていて
ホッとひと安心。

乾燥対策:加湿器&ミネラル

酸素療法で
カニューレを鼻に装着していると
どうしても鼻の中や
口周りが乾燥する。

父は口を大きく開けて
寝てしまうので
少し前から、
くちびるの荒れが
目立つようになってきた。

リップクリームやオイルを
塗っても、なかなか治らない。

そんなとき、
救世主となったのは
ミネラルオリジナルだった。

普段は、このミネラルを
飲んだり、料理に入れて
使っていたが
「お風呂に入れても良い」
という話を聞いたので
試しに、
±0のドーナツ型加湿器
(約2Lの水)に対し
キャップ2杯のミネラルを
入れて噴霧・拡散したところ
父のくちびるの荒れが
知らないうちに治っていた。
本人だけでなく
わたしたち家族のお肌の調子も
良くなるので一石二鳥。

★ミネラルについては
下記の動画を
ご覧いただくのが
一番良いと思う。
(↓)
==========
【Vimeo動画】
薬剤師が教える
植物系ミネラルのホントの話

※ 外部サイト(Vimeo)へ移動します。

==========

快適空間づくり:温度計&湿度計

コレ、かわいくないですか?
TANITAの温度&湿度計。

乾燥しがちなお部屋の管理に
ひとつあると良いと思います。

文字が大きいので
お年寄りも
ひと目でわかります。

快適のマークは
しずくちゃんの笑顔^^

免疫サポート:最強ハチミツドリンク

何も食べることができない
何も飲むことができない
こんな状態になったとき

父の延命に
とても役立っているのが
手づくりの
最強ハチミツドリンク」です。

これで
生きていると言っても
過言ではない。

医療用麻薬「オプソ」

肺がんステージ4の終末期を
これだけ穏やかに
痛み・苦しみが少なく
おうちで過ごせるのは
医療用麻薬「オプソ」を
うまく取り入れ、
投薬コントロールをしながら
使うこと。

そして……

酸素療法(在宅酸素)

在宅医療をスタートしたら
できるだけ早いタイミングで
「酸素療法(在宅酸素)」を
導入すると良いと思う。

ドクターが
「酸素はイイことしかない」
とおっしゃっていたけれど
本当にその通り。

間違いなし!

TEIJIN ハイサンソ®️7R
(酸素濃縮装置)
を使っています。

ひと月、15,000円くらい
かかるけれど、
オススメです。

機材のリース費用は
TEIJINさんに払うのではなく
病院にお薬代(治療費)のように
お支払いします。

※「在宅酸素療法」は医療保険の対象となるため、個人負担は1〜3割です。

10月26日(木):急変したとき、呼吸困難なとき

昨日(10月26日)の夕方
父が
「床に足をつけて座りたい」
と言ったので
母と私でサポートしながら
ベッド脇に腰掛けられるように
父の体を起こして
動かしたところ
脳貧血(起立性低血圧/脳循環不全)
で大変なことになった。

父本人が
「救急車を呼んでくれ」
というほど
深刻な状態。

しかし、
おうちで看取ると
決めている場合、
電話をするのは
119ではなく
訪問看護ステーションだ。

看護師さん到着までの間に
酸素を5L/分まで上げて
父を横向きに寝かせ
気道を確保する。

窓を開け、
冷たい空気を部屋に入れる。
母は父の背中をさすり
私はうちわでやさしい風を送る。

◎「呼吸困難」のときは
ーーーーーーーーーー
・冷たい空気
・うちわの自然の風
ーーーーーーーーーー
が呼吸を楽にしてくれる。

その後、
看護師さん到着。
バイタルチェック
その他、
適切な処置をしていただき
ことなきを得た。

ほんとうに助かりました。
ありがとうございました。


10月28日(土)〜:モルヒネ持続皮下注射へ

10月29日(日)
父の84歳の誕生日

父の中で
この日までは
「意識を保ちたい」という
気持ちがあったのだと思う。

さいたまの妹ちゃんも
会いに来てくれて
一緒の時間を過ごすことが
できた。

父はもうろうとしながらも
ちゃんと誰が来たかわかったし
うなずきや、首を横にふることで
YES, NOの意思表示が
できた。

10/28(土)の夕方
経口で水や薬が飲めなくなり
塩酸モルヒネの皮下注射
(PCA機能付シリンジポンプ)
を装着することになる。

0.10mL / h
(10時間で1mL)

1日を通して
微量のモルヒネを
均一に投与できるので
父の容態も安定し
表情もやわらかくなった。

夜も不安で起きることなく
しっかりと
眠ることができている。

土曜日の夜にもかかわらず
緊急対応してくださった
看護師さん、ドクターに
心から感謝申し上げます。

いつもありがとうございます。


【重要】お口のケア:氷水+レモン1滴+口腔ケアスポンジ2本


10/29(日)夜・21時
父の呼吸が乱れ
痰がゴロゴロして
苦しそうだったので
看護センターに電話をした。

日曜日の夜にもかかわらず
緊急対応で
看護師さんが来てくださった。
本日2回目、
ものすごく安心できるし
頼りになります。

写真の「口腔ケアスポンジ」を使い
(何もつけずに、そのまま)
口の中にたまった痰を
絡めとる。

結構な量の痰が
ドロリと出てきた。

看護師さんの指導のもと
わたしもやってみた。
先端がお花のような形の
凹凸のあるスポンジなので
じつにうまく粘性の痰を
からめとることができる。

これは、素晴らしい。

痰をとったあと、
仕上げに
・氷水 適量
・レモン(CPTG*)1滴
をかき混ぜ、軽くしぼった
別のスポンジで
口の中全体の環境を整える。

ーーーーーーーーーー
*CPTG
(= Certified Pure Therapeutic Grade)
医療現場で使っている
メディカルグレードの
エッセンシャルオイルです。
米国食品医薬局(FDA)によって
摂取することが安全だと認められています。
ーーーーーーーーーー

お口の中を
きれいに
乾燥しないように
さっぱりと♪

終末期の口腔ケアは
肺炎予防にもつながるので
とても大切です。

喉の奥のゴロゴロ音

『痰をキレイに取った後も
ゴロゴロと音がしているので
「死前喘鳴(しぜんぜんめい)」
といって、
お別れのときが
近いかもしれません。
何かあったら、
いつでもお電話してくださいね』

帰り際に、
看護師さんがそう言って
帰られたのが
23時少し前だった。

PCA機能付シリンジポンプ

10/29(日)
PCAボタンを押した時刻を
振り返る。

  • 17:15
  • 21:00
    (看護ステーションに連絡)
  • 21:45
    (看護師さん来訪)
  • 23:11
  • 00:40

ーーーーーーーーーー
※ PCAボタンとは
モルヒネ持続皮下注射の
あらかじめ設定した
投与量(0.10mL/h)を
ボタンを押すことで
追加投与できる機能。
ーーーーーーーーーー

5回目のボタンを押した後
のどのゴロゴロした感じが
全く無くなり
穏やかで落ち着いた呼吸
顔色もよくなり
手足の色も通常どおり
体温も温かく
持ち直したように思えた。

午前3時まで
母と一緒に
父を見守る。

母:「安定してるし
大丈夫そうだね。
少し休もうか」

私:「そうだね。
2時間くらい寝よう」

ディフューザーに
父の好きな
フランキンセンスとオレンジの
エッセンシャルオイルを
ブレンドして、焚いた。

10月30日(月)早朝の旅立ち

ほんの束の間の仮眠だった。

朝5時、
ちょうど2時間後に起きて
1階へ降りて行き
いつものように
「パパさん、おはよう」
と声をかけながら
近づいていく。

すごく静か。

父の頬に
触れてみる。

えっ…

うそ…

やだ…

なんで…

信じられないまま
母を呼びに行く。

「パパさんがたぶん亡くなってる。
お顔が冷たくなってる、息してない…」

母とふたりで
「お父さん」と呼びかけながら
体をゆすってみる。

目を優しく閉じたまま
なにも応えてくれない。

手も足もまだ温かく
色も変わってないから
まだそんなに時間は
経っていないと思う。


そうよ、
だって
たった2時間
離れただけだもの。

父の気遣い

亡くなるときって
こんなものなのかもしれない。

「きっとおふたりが
悲しまないように
おふたりが居ない間に
逝かれたのでしょうね」

昨日から
何度も緊急対応して
くださっている
同じ看護師さんが
なぐさめの言葉をかけてくれた。

こんなにずっと
おうちで看ていたのに
最期の最期の瞬間を
逃してしまった。

まぁ、
父らしいといえば
父らしい。

(そのように
捉えることにしよう)

それ以外にも
「父らしさ」
にまつわる話があるが
またそれは別の機会に
お伝えしたいと思う。

「ほんとうに
いいお顔してますね」

看護師さんの
お褒めの言葉を
ありがたく頂戴する。

それから1時間半くらいかけて
みんなで父のからだを清め
旅の身支度を整えた。

ファンデーションなど
一切必要なかった。
肌がツヤツヤと輝いている。

こんなに
きれいに
逝けるんだ。

>家族みんなのセルフケア☆

家族みんなのセルフケア☆

年齢や性別を問わず誰でもマスターでき、自分と家族、大切な方々へのケアを日常的に実践できる方法をお伝えします!
一人ひとりが自分の力で「健康に、幸せに、豊かになる」お手伝いをさせていただいております。